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体力調査の最新結果、部活・クラブ所属の有無で中高生の体力に差

保護者時事公開 2026-10-25
夕暮れのグラウンドへ向かう親子の後ろ姿

スポーツ庁は10月11日、「令和7年度体力・運動能力調査」の結果を公表しました。運動部やスポーツクラブに所属している人の体力合計点は、すべての年代・男女で所属していない人を上回りました。一方で、所属率は19歳で大きく下がり、親世代にあたる30〜40歳代の女性では体力の低下傾向も見られます。子どもが運動を「続けられる環境」と、家族ぐるみの運動習慣を考えるきっかけになる結果です。

調査の概要

体力・運動能力調査は、昭和39年から毎年行われている国の調査です。今回の概要は次のとおりです。

項目 内容
対象 青少年(6〜19歳)、成年(20〜64歳)、高齢者(65〜79歳)
実施時期 令和7年5月〜10月(小・中・高校生は5月〜7月)
回収数 60,213人(標本数74,194人、回収率81.2%)

今回は、新体力テストの結果をもとに年代別の体力合計点の過去25年間の推移を確認し、運動部・スポーツクラブへの所属状況や運動の実施状況と体力の関係も分析しています。

子ども世代:長い目では向上、最近10年は低下傾向

6〜19歳の青少年について、平成10年頃と比べると、合計点は男女ともすべての年代で令和7年度のほうが高くなっています。種目別では、上体起こし、長座体前屈、反復横とび、20mシャトルランはほとんどの年代で向上。一方、握力、ボール投げ、持久走はほとんどの年代で低くなっています。

ただし最近10年に絞ると、男女とも過半数の年代で合計点が低下傾向です。握力、上体起こし、20mシャトルラン、持久走、ボール投げも低下傾向が示されました。「投げる」「握る」「長く走る」といった力は、意識して遊びや練習に取り入れたい部分といえそうです。

部活・クラブに所属する子は体力合計点が高い

運動部やスポーツクラブに所属している人の合計点は、すべての年代・男女で所属していない人を上回りました。子ども世代の差は次のとおりです。

年齢 男子(所属あり−なし) 女子(所属あり−なし)
12歳 +6.6点 +9.1点
15歳 +9.1点 +9.1点
19歳 +8.5点 +7.7点

また、運動・スポーツを週1日以上している人は、週1日未満の人より総合評価C以上の割合が高く、その差は15歳男子で34.8ポイント、15歳女子で25.1ポイントでした。

気になるのは、所属率が12歳では高いものの、19歳で大きく下がっている点です。進学や受験、生活の変化の中で運動から離れてしまう時期があることがうかがえます。

親世代にも課題、特に30〜40歳代の女性

今回の調査では、女性の30歳代・40歳代で長期的な低下傾向が見られ、特に40歳代の低下が大きいとされました。男性も40歳代で、合計点が平成13年度の水準を下回っています。

スポーツ庁は今後の対応として、子育て・働き盛り世代や女性が運動しやすい環境づくり(職場での運動機会の確保、学校体育館など地域の施設の活用、女性向けの集団プログラムの充実など)を挙げています。

家庭でできること

調査結果から、家庭で取り入れやすいヒントを整理しました。

  • 「続ける」を応援する:所属の有無で差が出ている以上、まずは無理なく続けられる場所を一緒に探すことが大切です。競技を変える、頻度を減らす、といった選択も「やめる」より前向きな道です。
  • 週1日でも体を動かす日をつくる:部活やクラブがない時期も、週1日以上の運動を目安にすると切れ目ができにくくなります。
  • 苦手が出やすい力を遊びで補う:ボール投げやキャッチボール、ぶら下がり、長めの散歩やジョギングなど、低下傾向の種目に関わる動きを休日の遊びに入れてみましょう。
  • 親も一緒に動く:親世代の体力も課題として示されました。週末の親子ランニングやキャッチボールは、子どもにとっても「運動は大人になっても続けるもの」というお手本になります。

サッカーやバレーボールに打ち込んでいる子も、シーズンオフや進学の節目に運動量が落ちやすいものです。「次の環境でも体を動かせるか」を、進路選びの一つの軸にしてみてはいかがでしょうか。

この記事は2026-10-25時点の情報をもとにしています。制度や日程は変わることがあるので、最新の情報は出典元でご確認ください。

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