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試合の日のお弁当、食中毒を防ぐ「つくる・詰める・運ぶ」のコツ

食育サッカー(男子)公開 2026-10-26
おにぎり、焼き鮭、みそ汁、牛乳とスパイクが並んだ食卓

秋は大会や遠征が続き、朝早くにお弁当を作って夕方まで持ち歩く日が増えます。試合の日の食事で一番大切なのは、栄養よりも先に「安全に食べられること」です。農林水産省は、お弁当の食中毒予防の大原則を「つけない」「ふやさない」「やっつける」とまとめています。この3つを、つくる・詰める・運ぶの順に整理します。

涼しくなっても油断しない理由

厚生労働省は、食中毒は飲食店だけでなく家庭の食事でも起きていること、家庭で起きる場合は症状が軽かったり1〜2人だけだったりするため、風邪や寝冷えと思われて食中毒と気づかれにくいことを紹介しています。

試合の日のお弁当は、朝作ってから食べるまで数時間あくのが普通です。秋でも、日なたのベンチや閉め切った車内に置かれれば温度は上がります。「夏ではないから大丈夫」と考えず、季節に関係なく基本を守ることが大切です。

つくる前:「つけない」

農林水産省の資料では、作る前の準備として次の点を挙げています。

  • 調理の前、生の肉・魚・卵に触った後、トイレの後は手を洗う
  • 手や指に傷があるときは、調理用の手袋で覆う(傷のある部分には黄色ブドウ球菌が多くいるため)
  • お弁当箱は、ふたのパッキンを外して洗い、十分に乾かす
  • 調理器具は洗って乾燥させたものを使い、盛りつけには清潔な菜箸や使い捨て手袋を使う
  • 野菜・果物は流水でよく洗う(肉は菌が飛び散るので洗わない)

朝は時間との勝負ですが、パッキンの洗い残しと乾燥不足は見落としやすいポイントです。前の晩に洗って乾かしておくと、朝の負担も減ります。

つくるとき:「やっつける」

  • おかずは中心までしっかり加熱する
  • 卵焼きなどの卵料理は、半熟ではなく完全に固まるまで加熱する
  • ハムやかまぼこなど、そのまま食べられる食品も、できるだけ加熱する

農林水産省の資料は、内閣府食品安全委員会の情報として、腸管出血性大腸菌やカンピロバクター、サルモネラ属菌は75℃で60秒以上、ノロウイルスは85〜90℃で90秒以上の加熱が目安だと紹介しています。厚生労働省も、生・半生・加熱不足の鶏肉料理によるカンピロバクターに注意を呼びかけています。から揚げなど鶏肉のおかずは、特にしっかり火を通しましょう。

詰めるとき:「ふやさない」

細菌は水分と温かさで増えます。詰め方のポイントは次の通りです。

ポイント 理由・方法
冷ましてから詰める 温かいまま詰めると蒸気がこもって水分になり、傷みの原因に
汁気をよく切る 水分は細菌を増やす。仕切りやカップで汁の移動を防ぐ
生野菜・果物は別容器に よく洗って水気を切り、できれば別の容器へ
前日のおかずは再加熱 作り置きや残り物は、詰める直前に十分に温め直してから冷ます
すき間なく詰める 持ち運び中に中身が動きにくくなる

揚げ物や焼き物は、もともと水分が少ないのでお弁当向きだとされています。

運ぶとき・食べるとき

  • 長時間持ち歩くときは、保冷剤や保冷バッグを使う
  • 会場では、日なたや車内を避けて涼しい場所に置く
  • できるだけ早めに食べる
  • 食べる前に手をきれいにする(ウェットティッシュなどがあると便利)
  • 味やにおいがおかしいと感じたら、食べるのをやめる

最後の一つは、子ども本人に伝えておきたいことです。「もったいないから全部食べなさい」ではなく、「おかしいと思ったら食べなくていい」と事前に話しておくと、子どもも判断しやすくなります。

1日2試合の日の工夫

午前と午後に試合がある日は、お弁当を食べる時間が試合の合間になりがちです。おにぎりとおかずを分けて詰めておけば、試合前は軽くおにぎりだけ、試合後に残りを、というように食べ方を調整しやすくなります。分けた容器もそれぞれ保冷を忘れずに。

子どもと一緒に「安全チェック」を

中学生・高校生になったら、自分でお弁当箱を洗って乾かす、保冷剤を入れる、会場で置き場所を選ぶといったことを、本人の役割にしていくのもおすすめです。食事の準備を自分ごとにすることは、遠征や合宿で自立して過ごす力にもつながります。

バレーボールなど体育館競技でも、1日がかりの大会でお弁当を持ち歩くのは同じです。ほかの競技の家庭でも、そのまま使える内容です。

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この記事は公的機関の資料などをもとに編集部が作成した一般的な情報です。お子さんの体や成長について心配なことがある場合は、医師や管理栄養士にご相談ください。

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